自己肯定感
自己肯定感
自分は劣っている」「自分は人より頭が悪い」。
こんな感情に駆られ、自己否定ばかりしてしまっていないだろうか?
もしそうなら、それは脳の癖が問題になっているそうです。
脳を正しく使っていれば、脳は自己肯定感を強化するように働いてくれます。
それにもかかわらず、自己肯定感の低さで悩んでいるとしたら、脳本来の働きを抑え込んでいる可能性が高いです。
現代のような競争社会においては、お金、地位、肩書きといった他者評価に依存した自己肯定感を持つ傾向にある。
しかし、他者評価に依存した自己肯定感は崩れやすい。
これだけでは自分らしい生き方を見つけることが難しくなってしまう。
「自分はダメだ」「人よりも能力が低い」と感じているのなら、それは脳の癖が問題になっている。
自己肯定感を持てない理由
なぜ人は自己肯定感が低くなってしまうのだろうか。それは「~でなければいけない」という思い込みが自己否定を引き起こして、自己肯定感を下げてしまうからである。
思い込みは多くの場合、事実とは異なる。それでも人は、思い込みに振り回され続けてしまうのだ。
存在意識の中の“思い込み”
思い込みは育った家庭や地域、学校や職場の環境などに影響されて、あなたの潜在意識の深いところに根付く。そのような環境下でくり返し言われることや、“常識”として語られ続けることが、あなたの存在意識の中に浸透し、やがて強い決めつけとなる。
外からみると、それは“思い込み”や“決めつけ”に過ぎない。しかし本人から見れば、それは“当たり前のこと”や“絶対のこと”になってしまっている。そして、この思い込みに引きずられて、自己肯定感が低くなる。
もちろん、すべての思い込みが悪いわけではない。たとえば「人生は素敵なもの」という思い込みを持っていると、自然と毎日が楽しくなってくるだろう。
思い込みを外す3ステップ
ステップ1は「自分の中の『思い込み』を見つける」です。
自分自身の中にどんな思い込みがあるか、探してみましょう。
自分の中にある思い込みが漠然としているならば、ぜひ次の4つの質問に答えてみてください。
(1)日常生活で「~でなければいけない」と感じるのは、どんなことか?
(2)仕事や会社で「~でなければいけない」と感じるのは、どんなことか?
(3)ちょっとしたストレスやプレッシャーを感じる時、どんな「~でなければいけない」が出てくるか?
(4)不安や心配を感じる時に、どんな「~でなければいけない」が出てくるか?
この4つの質問の中で、つい他人と比較したり、自分にダメ出しをしてしまったりするものはどれだろうか。
それがあなたをしばりつけている「思い込み」かもしれない。
ステップ(2)「やらないこと」を決める
ステップ2は「『やらないこと』を決める」です。
ステップ1で、あなたの自己肯定感を下げている思い込みが見つかったら、その思い込みを「どうでもいい」という感覚にします。
思い込みに支配されることなく、「どうでもいい」と距離を置くことができれば、自己否定のループにはまらなくなっていきます。
ここで大事なのは、「どうでもいいものかどうか」を決める基準を持つことです。
あなたの思い込みはどうでもいいことだろうか。
それとも、意識と時間と労力を注ぎ続けたいものだろうか。
ステップ(3)頑固な思い込みを解消する
ステップ3は「頑固な思い込みを解消する」。
長年にわたって潜在意識にすり込まれた頑固な思い込みは、思い込みだと自覚できても、なかなか行動を変えられないことがあります。
こうした頑固な思い込みを解消する方法は「短い時間で解消する」と「習慣的に解消する」の2つです。
短い時間で解消するパターンとしては、思い込みが潜在意識レベルで書き換わるような強烈な体験をしたり、同様のセラピーやコーチングを受けたりする方法が挙げられます。
宇宙飛行士の秋山豊寛さんは、宇宙から美しい地球を眺めるという強烈な体験をしたことで、「地球を壊さない暮らしをしたい」と考え、福島県で農業を始めたといいます。
宇宙に行くほどではなくても、強烈な体験は、人生観を大きく変えてくれる。
潜在意識は変化を嫌います。
いきなり大きなステップを踏み始めようとすると、潜在意識の抵抗を受けてしまうと思います。
潜在意識の抵抗を受けにくい、小さな行動から始め、変化を着実なものにしていきましょう。